フォークト・カンプフ検査(VKテスト)・・・これを聞いたことがある方はかなりのマニアです。
洋一郎です。
映画「ブレードランナー」
私の最も好きな映画です。
映画「ブレードランナー」
ブレードランナー第2作目が2019年上映されました。
この映画の主役と言ってもいい、人造人間「レプリカント」を識別する検査が、フォークト・カンプフ検査(VKテスト)です。
レプリカントは、映画ターミネーターに出てくるような半機械人間ではなく、人造のアンドロイドなので、骨、筋肉、内臓は全て人間と同じものを持っています。
そして、考える知識もあるので人間と何ら変わる所はありません。
しかし、レプリカントは、過酷な環境下で使われる労働者、もっと言うと奴隷のように使われていたので、脱走者が出てきます。
脱走した彼らを見つけて捕まえる又は「処分」するのがブレードランナーという設定です。
そして、捕まえたレプリカントが人間なのかレプリカントなのかを判別するため、特殊な装置を使い「フォークト・カンプフ検査(VKテスト)」で判別します。
アイティメディアIDの説明によると、下記のようになっています。
訓練を受けたブレードランナーがフォークト・カンプフ装置を使ってレプリカントにインタビューを行い、身体反応を装置で検出し、採点することで「人間か? レプリカントか?」を判別するテストである。
参考:https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/2009/14/news010.html
そして、レプリカントにもバージョンがあり、「ネクサス6」までのレプリカントでは、このようなテストをしなければレプリカントであることが外見からは判別できなかったのです。
フォークト・カンプフ検査(VKテスト)
この検査は、実は実際に使われています。
映画では、レプリカントの瞳孔を観察しながら、嫌な質問を繰り返ししていきます。
すると、瞳孔の動きに特徴が出て、レプリカントとして判断するものです。
このテストの原型になったものが、同じくアイティメディアIDで紹介されています。
VKテストは「チューリングテスト」がそのアイデアの元になっているといわれている。チューリングテストとは「人工的な機械がどれくらい人間的かを判定するためのテスト」とされており、イギリスの数学者アラン・チューリングによって1950年の著書「Computing Machinery and Intelligence」で提唱された。
参考:https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/2009/14/news010.html
レプリカントの脳は遺伝子によって作られているので、現在のAIをすでに超越したものです。
未来の映画の中の現代技術
ブレードランナーの中には、現実に実現された装置があります。
音声操作型3Dフォトビュワー
これは、ブレードランナー、デッガードが一枚の写真からレプリカントの痕跡を探し出すフォトビューアーです。
それも音声によってその装置が動き、移動、拡大、縮小を行うという現代版「OK Google」や「Siri」と同じです。
しかし、ブレードランナーではすでに、1982年の時点で考え出されています。
ストーリーの背景が2019年なので、現実的なものですね。
ウォレス社製のホームAI「ジョイ」
これは3Dアバターのフォノグラムです。
これも2020年で実現されています。
天井からフォノグラム信号が投射され、立体的な映像を作っています。
ブレードランナー2作目では、背景が2049年なのでさらに発達した移動型フォノグラムに進化していました。
このような技術は、まだ実現されていませんね。
技術の進歩についていけるか
ブレードランナー2作目では、「人造人間レプリカントが出産して、子供がいる」という想定です。
このように、人間が作り出した人造物が自然に発達、発展していく可能性はひじょうに低いでしょうが、機械が発達していくことはあるでしょう。
すでに、AIが作った文章を人間が読んで「感動する」時代に入っています。
我々、アフィリエイターが血眼になって書き上げた文章が、Googleによってはじき飛ばされる時代も来ています。
アイティメディアIDで次のように締めくくっています。
レプリカントのように個を認識し、意志を持ち、希望を感じるようなAIシステムが実現できるよう、われわれも努力を続けたいと思う。
参考:https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/2009/14/news010.html
我々も機械を攻略するぐらいの気持ちで努力しないと、先行されっぱなしになるかもしれませんね。
洋一郎でした。
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